木育

先週から今週にかけて「木育事業」の発送が続いています。保育施設用にキッチン流し台やオーブンレンジを梱包しています。木製品は作る度に出来上がりが違うというのが特徴です。なぜなら、木の成長具合で色味や木目、節の入り方など、あたりまえなのですが、全部違うのです。同じ樹種でも全く、色味の違うこともあります。人間と同じで、双子さんでも、どこか違うところがあるという、むしろ木目に同じところがあったら不思議です。プリントした合板の家具は、同じ木目で揃っています。そこの違いがわかれば、価値観もわかってきます。先週のテレビで、3万円の麦わら帽子と3千円の帽子の違いを放送していて、なるほど!と納得しました。3万円の帽子は麦わらで編み込んで職人さんがつくっていました。3千円の帽子は麦わら風、つまり材質は紙で麦わら風に編み込んで大量生産していました。麦で編んだ帽子は日光を通さず、通気性が良いとのこと、編み込みしているので丈夫であることなど、、。そこに機能性の良さという価値があります。日常の生活の中で、価格のみで惑わせれることが多いのですが、素材、デザイン、生産地、機能性など、ものにはたくさんの意味や経過が重なっているのです。3万円の麦わら帽子、製作工程や素材、機能性などを加味すると、決して高い帽子ではなかったのだと思いました。